今が旬!石川県沖で揚がる四季の絶品お土産

石川県で行われる漁法

いか釣り

スルメイカ釣り漁業は、石川県を代表する漁業です。スルメイカは、日本海を大きく回遊するため、群れを追いかけて漁を行います。春は、北上するスルメイカが餌となる小魚が豊富な本県沿岸に滞留するため、約300隻の小型いか釣り船が全国から集まります。夏から秋にかけては、日本海沖合やロシア海域、北海道沖合などでも漁を行います。冬は、南下するスルメイカが本県沿岸で釣られ、また定置網にも大量に入ります。
その他にも、四季を通じて多くの種類の新鮮ないかが水揚げされています。

定置網

石川県内浦(富山湾側の海域)は急深な地形で、寒ぶりなどの回遊魚が岸近くまで回遊するために定置網が発達し、全国的に見ても有数の定置網地帯を形成しています。石川県全体では、大小合わせて約130ケ統があり、その殆どが内浦海域に集中しています。外浦海域の全ての定置網では時化が続く冬期間に、内浦海域の多くの定置網では網替えを兼ねて魚の入りが悪くなる夏期間に休漁しています。

ぶり起こし

師走、空一面の黒雲から閃光とともに雷鳴が鳴り響く頃、丸々と太った寒ぶりの大群が能登半島沖を回遊してきます。漁師は、この頃の雷を"ぶり起こし"と呼び、寒ぶりシーズンの到来を感じています。石川県漁業共同組合は、脂が乗った7kg以上の大ぶりを天然能登寒ぶりとし、ブランド化に力を入れています。

まき網

石川県には、操業海域を異にする「大中型まき網」「中型まき網」「小型まき網」の3種類があります。
漁獲した魚は、運搬船の水槽で生かしたまま漁港に持ち帰り、陸揚げ後に〆て出荷する取り組みを行っています。

底びき網

石川県の底びき網漁業は、1船曳きによるかけ回しという方法で行われ、ズワイガニ・甘エビ・アカガレイなど、単価が比較的高いものが漁獲対象となっていますが、漁獲物はニギス・ハタハタ・ホタルイカ・マダラ・アンコウ・バイ・ミズダコなど多種にわたります。また、七尾湾などでは、小型船によるなまこ漁が行われています。

刺し網

刺し網は、一般的には、魚が通過する進路をさえぎるように帯状の網を張って、魚を網目に刺したり、絡ませたりして獲る猟法で、県内各地で行われています。刺し網には、アンカーなどによって網が移動しないように固定して行う「固定式刺し網」、固定せずに網を流して行う「流し網」、魚群を包囲して網に刺したり絡ませる「まき刺し網」、海底に仕掛けた網を漁船で引き回して行う「こぎ刺し網」などがあります。また、固定式刺し網には、水面近くの上層や、中層に仕掛ける「浮き刺し網」と、海底近くに仕掛ける「底刺し網」とがあります。